2025年6月19日木曜日

中華ブランド ロードフレーム考察 2025 evolve/KREUZA/Elitewheels | CHINA CYCLE 2025 出張記

evolve/KREUZA/Elitewheels ブース

2025年5月に上海で開催された「CHINA CYCLE 2025」へ出張してきました。2024年に引き続き今回も中国ブランドのアナログバイクを早足ですが、グルっと拝見してきました。今回は、「evolve/KREUZA/Elitewheels」をご紹介します。

evolve ブース
evolve CIMA デモバイク
公称重量:4.95kg
公称重量:4.95kg
evolve CIMA デモバイク
evolve CIMA デモバイク
evolve CIMA デモバイク
evolve CIMA デモバイク
evolve CIMA デモバイク
evolve CIMA デモバイク

ElitewheelsとCybreiのファウンダーが共同で立ち上げたのが、フレームブランドの「evolve」。ブースで展示されていたCIMA・デモバイクの重量は、4.95kg。カーボンクランクや軽量バーエンドキャップが驕られていましたが、過度な飛び道具無しのオーソドックスなDura-Ace 2x12sアセンブル、且つアウトフロントブラケット付きで軽量な仕上がりになっていました。

evolve CIMA
evolve CIMA
evolve CIMA Nirvana
evolve CIMA Nirvana
evolve CIMA Emerge
evolve CIMA Emerge
evolve CIMA Streams

evolve CIMA Streams

evolve CIMA Streams
evolve CIMA Mist
evolve CIMA Mist

同ブランドのファーストプロダクツである「evolve CIMA」は、全4カラー展開。適当な言葉が思いつかないのですが、ロゴ含めてレースグラフィックというよりは、初期のPAS NORMAL STUDIOS風と言うか、フラットデザインとマテリアルデザインの組み合わせといった印象。

ジオメトリを確認すると、フォークオフセットやBBドロップは、サイズ毎に最適化されており抜かりはありません。現地価格を日本円に換算すると約33万円となり、かつてコストパフォーマンスだけが評価されていた中国ブランドのフレームと比べると決して安価ではありません。しかし、重量などの性能面を考慮すれば、十分に競争力のある選択肢と言えます。

KREUZA ブース

「evolve」立ち上げに併せてローンチされたのが、ワンピースハンドルバー等のコクピットやアクセサリパーツを校正する「KREUZA」。

KREUZA Apex ワンピースハンドルバー
KREUZA Apex ワンピースハンドルバー
KREUZA Apex ワンピースハンドルバー
KREUZA Apex ワンピースハンドルバー
KREUZA Apex ワンピースハンドルバー
KREUZA Apex ワンピースハンドルバー
KREUZA Apex ワンピースハンドルバー 洗練された梱包
KREUZA エアロボトル/ノーマルボトル/バーテープ
KREUZA ノーマルボトル
KREUZA バーテープ
KREUZA エアロボトル
KREUZA エアロボトル装着例
KREUZA エアロボトル装着例
Elitewheels ブース
Elitewheels ブース

もちろん、本業とも言える「Elitewheels」も展示されていましたが、本ショーでは「evolve/KREUZA」により重点が置かれていた印象を、店主は受けました。

なお、当店の「CHINA CYCLE 2025」関連記事は、コチラをご覧ください。


※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。 

2025年6月18日水曜日

E-BIKE 考察 2025 Velduro/DJI/Leichten/PELTECH/TRINITY/Sooke/Hangzhou/CODIFICEBATTLE/BAFANG/ANANDAStar Union/SUHR/Okawa/HIGHSTAR/JATCO | CHINA CYCLE 2025 出張記

Velduro Electric Bikesブース

2025年5月に上海で開催された「CHINA CYCLE 2025」へ出張してきました。各社E-BIKE完成車とモーター&バッテリーサプライヤブースを早足ですが、グルっと拝見してきました。今回は、「Velduro/DJI/Leichten/PELTECH/TRINITY/Sooke/Hangzhou/CODIFICEBATTLE/BAFANG/ANANDAStar Union/SUHR/Okawa/HIGHSTAR/JATCO」をご紹介します。

Velduro 電動バイク ブース
POWER BY DJI
3DプリントVelduro Rogue(コンセプト) - DJI搭載/ミッドピボットe-MTB
3DプリントVelduro Rogue(コンセプト) - DJI搭載/ミッドピボットe-MTB
3DプリントVelduro Rogue(コンセプト) - DJI搭載/ミッドピボットe-MTB
Phantom
Phantom モーター

Velduro Electric Bikes」は、ニュージーランド発のE-BIKEブランド。核となるエンジンに関して、同社はDJIのAvinoxミッドドライブシステムのみを採用しているのが特徴です。台湾ショーで見かけたRenegade/RNGDもそうですが、NZにルーツを持つブランドが今後は増えるかもしれません。

本ショーでは、従来のグラベルバイク「Phantom」に加えて、3Dプリントされたコンセプトモデルながら160mmトラベルを有するMTB「Rogue」を出展。コンパクトなDJI製モーターを搭載することで、ピボット/リンク周りのデザインに自由度が生まれていることが読み取れます。製品版は、カーボンフレームになるとのことですが、全体的にまとまったそつのない外観になっていました。

参照サイト
Leichten ブース
Leichten ブース

Leichtenは、中国浙江省金華市に拠点を置くJinhua Leichten Electric Technology Co., Ltd.が展開するE-BIKEブランド。2012年に設立され、約20,000平方メートルの敷地を持つ企業で、自社工場で電動自転車の開発製造しています。

PELTECH ブース
TRINITY CARGO BIKES:カーゴバイクのOEM/ODMを得意とする
Sooke Triflyter PRO
Hangzhou Shijin Vehicle Co., Ltd ブース
CODIFICE BIKES 中折れ機構付きのトライク
後輪駆動スタイルですが、デフは無く片輪駆動か
BATTLE E-ロードバイク
BATTLE E-カーゴバイク
BAFANG ブース
M560 DRIVE SYSTEM:48VDC/RP750W/140Nmのセンターマウント・ハイパワーモデル
H730:オートマチック3段内装変速を組み込んだハブモータ
ANANDA ブース
Star Union ブース

CM5001:48VDC/RP500W/130Nm
SUHR:Star Unionのハイエンドディスクブレーキシリーズ
Star Union / SUHR R740
Okawa 水没デモンストレーション
HIGHSTAR ブース
HIGHSTAR ブース
HIGHSTAR ブース

HIGHSTAR(Jiangsu Highstar Battery Manufacturing Co., Ltd.)は、中国の江蘇省啓東市に本社を構えるバッテリーメーカー。30年以上にわたり、リチウムイオン電池やナトリウムイオン電池の研究開発・製造を行っており、特にエネルギー貯蔵や電動工具、通信バックアップ電源などの分野で活用されています。

同社は、内部抵抗の低減/エネルギー密度の向上/安全性の確保に強みを持ち、EVなどに使用される全極耳電池(tabless battery/all-tab battery)に注力しています。近年、中国のバッテリーメーカー各社は、東南アジアでの生産拠点の拡充や技術開発を含む積極的な投資を加速させています。

JATCO ブース

JATCO ブース

JATCO ブース

ジヤトコ株式会社(JATCO Ltd)は、主にAT/CVTを手掛ける日本の自動車部品メーカー。特にCVT分野では世界トップシェアを誇ります。同社は、E-Bike市場への本格参入を進めており、ドライブユニットの開発・供給体制を拡充しています。


同社ロードマップ
  • 駆動トータルシステムの提供:従来のドライブユニット単体の供給路線から、バッテリー/コントローラー/センサー/操作スイッチ含むシステムパッケージを提供して製品力を強化。
  • 次世代モデル「GA45」の開発:GA30の後継機として、小型化と高出力化を両立。2027年の商品化が目標。
  • CVT搭載モデル「GA-X Concept」:ミッドドライブ型、得意とするCVT技術を応用し高トルクに対応。
  • 回生充電対応:GA45とGA-X Conceptは、回生充電機能を装備。←ミッドドライブ型で如何に回生を実現するか興味あり。
言うまでもありませんが、この分野で後発の同社にとって、強みであるトランスミッション技術をいかに活用できるかが、今後の鍵となるでしょう。ブースでお話を伺うと、カタログ品のサプライヤーではなく、完成車メーカーと車体構想段階から共同開発を進めたいとのことでした。

店主想像するに、レッドオーシャンなのは百も承知だが、日本市場のみでは量産効果が得られないので、海外展開ありきの事業計画にせざるを得ないと言ったところかと。自身も製造業の端に身を置いていたので、日本メーカーだからこそぜひ頑張ってほしいと願ってます。

一方で、2020年以降、モーターやバッテリーを含む中国サプライヤーは急速に成長し、先駆者であったボッシュやシマノも次第に優位性を失いつつあります。この状況は、同国内のNEV/EV動向と重なるように映り、価格競争の激化も伴い参入障壁は高まっているのも事実です。

当然、悲観的な思考に囚われているだけでは、いずれ自滅するだけです。しかし、仮に熾烈な生存競争を勝ち抜き、プレーヤーが寡占状態となって価格決定権を握ったとしても、その頃にはコミューターの主流は全固体電池を搭載したペダルレスのE-PMVへと移行していると、店主は予測しています。

そんな店主の後ろ向きな予想に反し、2023~2024年に公開されたアナリスト予測では、2031年に自転車の市場規模はほぼ倍増すると見込まれており、明るい見通しが示されています。このような数字をベースにして、各社は参入や設備増強を図っているのかもしれません。
なお、当店の「CHINA CYCLE 2025」関連記事は、コチラをご覧ください。


※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。 

2025年6月17日火曜日

FF-R PC-020 EZYポケット DAHON/Tern/Brompton/Birdy(BD-1)/5LINKS ハンドルバー&シートレール取付できる簡易ポーチ 入荷

FF-R PC-020 EZYポケット
カラー:ブラック
サイズ:縦210mm×横150mm×マチ45mm ※マチは下部のみ
価格:737円→630円/個(10%off現金特価/10%税込/店頭品のみ/工賃別途)
ハンドルバー取付例

ハンドルバーやシートレールなどに簡単に取付できるポーチ「FF-R PC-020 EZYポケット」を入荷しました。過去にあったBROMPTONの純正Saddle Bagに似た形状。器用なお客様が同じコンセプトで自作されたこともありました。

ハンドルポストが長めな、DAHON/Tern/Brompton/Birdy(BD-1)/5LINKS等にマッチします。正直、この価格ゆえ生地等は相応の品質ですが、気兼ねなくお使いいただけるかとも。

シートレール取付例
※防水・撥水機能はありません
バックル付きベルト
底面に水抜き穴

主な特徴は、下記の通りです。
  • 上部のバックル付きベルト2本と背面のマジックテープベルトにより、簡単に取り付けができて、高い汎用性も魅力
  • 収納口は物の出し入れが簡単な開口式で、ゴムで絞り込むことで中身の飛び出しを抑制
  • 底面に水抜き穴を配置し、雨で濡れたレインカバーなどの収納にも対応

FF-R PC-020 EZYポケット(詳細→メーカー公式サイト
カラー:ブラック
サイズ:縦210mm×横150mm×マチ45mm ※マチは下部のみ
価格:737円→630円/個(10%off現金特価/10%税込/店頭品のみ/工賃別途)
※防水・撥水機能はありません。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。