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2026年2月7日土曜日

Voluptas x Shimano CUES | ウォルプタース x シマノ キューズ 2x10s メカニカル Vブレーキ オリジナル スチール オールロードバイク 試作 セットアップ偏 #VBAR

Voluptas  | ウォルプタース
Vブレーキ(リニアプル) オリジナル スチール オールロードバイク
Shimano CUES 2x10s メカニカル セットアップ

当店オリジナルの「Voluptas / ウォルプタース Vブレーキ(リニアプル) オールロード」のコンセプトは、太いタイヤを許容でき、お持ちのちょっと旧いリムブレーキ・ロードバイクからパーツを移植して気軽に乗り出せること。輪行を含め、細かいことに気を遣わずに扱え、ピチピチのサイクリングジャージでも普段着でも様になる“カフェレーサー”を目指しています。

ちなみに各チューブは、軽快感を重視してオーバーサイズでなく標準外径のKAISEI 8630Rを選択。ダボ(アイレット)も最小構成で、ミニV想定なのでカンチ台座を備えるチェーンステーも薄肉にしています。
上記工程を経た試作バイクですが、今回はコンポーネント類のセットアップを進めます。フレーム構想段階では、ねじり剛性を確保するために「前後スルーアクスル+リムブレーキ」や、新作の自動変速「Q’AUTO(クォート)」、T47規格の採用も検討しました。

最終的には、ユーザー組み立て時の追加出費を抑えられるよう換装性を重視し、前後OLD/シートポスト径/BBなどはオーソドックスな規格を採用することに。既にロードバイクをお持ちのライダーであれば、「フレームフォークセット」と「ミニVブレーキ」のみを新たに用意すれば、ほとんどのパーツを流用できる見込みです。

余談ですが、先に述べた「前後スルーアクスル+リムブレーキ」は、東京サンエスさんも同じことを考えていて、新作「JFF T1-R1」では独自の「フロントフォーク/ロングリーチ・リムブレーキキャリパ/スルーアクスル・リムブレーキホイール」を揃えて、量産モデルでは狂気とも言えるフレームセットが2026年春に販売開始されるようです。

前置きが長くなりましたが、今回のデモバイクはシマノが耐久性/ロバスト性/補修性を重視した新機軸コンポーネント「CUES」でセットアップすることにしました。ちなみにドロップハンドルバー用 CUESの全体的な意匠や設計思想は、MTBコンポ寄りなのが読み取れます。

同製品は、「修理、組み合わせ、マッチングが簡単な、シマノの新しいオールインワングループセット。SHIMANO CUESは幅広い自転車スタイルに対応する新たなスタンダードとなります」を謳い近年に投入されました。

CUESの発表当時、フラットバーとドロップハンドル系に互換性が持たされると期待したのですが、ふたを開けるとグループ内で両者は分かれる形となっており、互換性を把握するのが難しいのが現状です。

ただ、大雑把に言うとRDのケーブルピッチは共通、FDは異なると言ったところかと。ご自身で部品を選定する際は、下記の「Technical Documents for CUES」等に目を通すことをお勧めします。




店主が知る限り、シマノ製STブラケットカバーの大半が厚さ1.8mmとなってますが、CUESは耐久性を重視してか2mmと厚めになっています。そのため、従来に比べて弾力あり、ブラケットに密着して浮き上がりが無く好印象です。

CUESの2x クランクセットとFDにおいて最大歯数は50/34tなので、それより大きい歯数構成を望む場合は、純粋なロード用を流用する形になるかと。FDのトグルリンク構造を眺める限り、ケーブルピッチは従来のロード11s用と互換がとれそうなので、ミニベロ等で大きなチェーンリングを使いたい場合は、FC-R7000やFD-R7000辺りをチャンポンで組み合わせて対処することになりそう。

シマノ製クランクの上位モデルは、スパイダーとチェーンリングを同社十八番の冷間鍛造を活かした立体的に加工することで、断面係数を稼いで剛性を確保しています。一方でCUESは、コスト制約からフラットなデザインですが、安っぽさがありません。上位にあたるリア10~11段モデルは、CNC処理も多用されてどことなくSRAMっぽい仕上がりです。

CUESにおいて、ワイヤ式ブレーキで2x構成を選択した場合は、リア最大段数は10sとなります。RDのケーブル受けが垂直近くとなっており、フルアウターでルーティングした場合でもワイヤが外側に出っ張らない設計でスッキリと仕上げられます。

機構的制約や効率も考える必要があるので、起たせれば良いもんじゃないことは理解していますが、従来のロード系シャドーRDは、アウタ受けの角度が45°程度と寝ており、柔軟性があるOT-RS900を使わないとはみ出しが気になります。

CUES 2Xはチェーンライン他の設計値を読み解くと、ディスクブレーキ前提と言うこともあり、下記の通りOLD135or142に最適化されてます。なお、「Voluptas Vブレーキ オールロード (VBAR)」のOLDは、従来の100/130mmを踏襲してますが問題なく動作します。

CUES ロード2X 仕様
チェーンライン (mm): 47
O.L.D.:スルー (mm): 142、内部/外部タイプ: 135

シマノが想定するロード系コンポの想定チェーンラインは、R9200世代:44.5mm、R9100世代:43.5mm、GRX 2X:46.9mmなので、CUESはGRX設計値に準拠しているのが伺えます。

DIA-COMPE | ダイアコンペ BA85EX
DIA-COMPE | ダイアコンペ BA85EX

試作車では、新作カーボンリムを選択したので、「ミニV(=コンパクトV・ショートリーチV)」は、カートリッジ式シューを備える上位モデルの「DIA-COMPE | ダイアコンペ BA85EX」を選択せざる得ませんでした。

アルミリムなら、エントリーグレードの「TEKTRO RX1 Mini-V Brake BR-TK-M046」辺りにすればコストはグッと抑えられます。また、カーボンリムになった際は、あとからブレーキシューのみをカートリッジ式の「DIA-COMPE 980EX-PAD」に交換されるのも一手です。

サドル:fabric

サドルは、業界人でも隠れた愛用者が多い「fabric。Canonndale ブランドに統合されて一度消滅しましたが、2025年後半頃から本国サイトでリブートの動きが見られて、日本にも2026年から再上陸する運びに。

リアタイヤクリアランス
フロントタイヤクリアランス
リアタイヤクリアランス
フレーム側BBシェルとツライチになるBB-R9100

今回は、奇をてらわず素直にクランクセット含めてオール・CUESでセットアップしましたが、BBとチェーンのみオタク臭を匂わせてDura-Aceグレードを選択しています。耐久性もさることながらBB-R9100は外径が小さく、スチールフレームと組み合わせた場合にシェルとツライチになって、スッキリした外観を得られるのが理由です。
  1. ST-U3030-R 右レバー 10S
  2. ST-U3030-L 左レバー 2S
  3. FD-U6030-F BRZ 2x10S
  4. FC-U6040-2 170mm 50-34T 2x10S
  5. RD-U6020-10 10S
  6. CS-LG400-10 10S 11-39T
50/34T CL47でのチェーンリングクリアランス
DIA-COMPE | ダイアコンペ BA85EX
固定部を鑑みるとスイベルボルトを使いたくなります
シマノ CUESのポジション(公式サイトより)

CUESは、エントリー~ミドルグレードに該当する「Deore/Alivio/Acera/Altus」や「Tiagra/Sora/Claris」らを置き換えるポジションです。ただ、油圧ディスクブレーキ仕様で算盤を弾くと、それと同様なTiagraやGRX RX400シリーズよりも少し高くなる価格設定になります。この辺りがCUES搭載の完成車が増えない理由かとも。


2011-2012製作 Voluptas Di2インターナル ロードバイク

2014-2015製作 Voluptas ディスクブレーキ ロードバイク

さて、オリジナルの「Voluptas」は、これまで「Di2」や「ディスクブレーキ」といった新しいプラットフォームが発表されたタイミングでデモバイクを製作。前者はDi2専用設計でE‑Tubeを内装し、後者はポストマウント式キャリパーをフレームに直接固定するデザインを採用しています。いずれもメタルフレームにおいて世界に先駆けたアイデアを試すことで知見を得ることが出来ました。

反面、今作『Voluptas Vブレーキ オールロード』は一転して枯れた技術をベースに構想・設計しています。エアボリュームを確保できる太めのタイヤを装着でき、リムブレーキながら高い制動力も実現しています。ジオメトリはショートホイールベースでキビキビしたライドフィールを狙っており、運用のしやすさや整備性にも配慮したオールロードバイクに仕上がっています。

近年は自転車の高機能化・高性能化に伴い、車体価格が高騰しています。例えば、手持ちのリムブレーキバイクからディスクブレーキフレームへパーツを移植しようとすると、機械式ディスクブレーキを選んだとしてもフレームセットの他にホイール/ディスクブレーキキャリパー/ローターを揃える追加投資が必要になります。

厄介なのは、ある程度自転車を嗜んできたライダーだと、それなりのホイールセットやブレーキキャリパーを求めることでさらに投資額は膨らみ、結果として油圧ディスクブレーキのロードバイクを完成車で購入するのと大差なくなってしまう現実があります。

また、手元にあるリムブレーキ・ロードバイクを手放そうとしても、リセール価格が思いのほか低かったり、思い入れがあって手放しにくい方もいらっしゃるでしょう。であれば、ドライブトレーンなどのパーツをごっそり新フレームに移植し、肩の力を抜いたバイクとしてリビルドするのも良い選択肢ではないかと考えた次第です。

なお、価格やサイズ展開については、今しばらくお待ちください。「Voluptas Vブレーキ オールロードバイク」関連ポストは、#VBARをご覧ください。


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2026年1月3日土曜日

Voluptas | ウォルプタース Vブレーキ オリジナル スチール オールロードバイク 試作 ロゴ グラフィック偏 #VBAR

Voluptas | ウォルプタース Vブレーキ オリジナル スチール オールロードバイク プロトタイプ

「Cerakote | セラコート」処理を施した「Voluptas | ウォルプタース Vブレーキ  スチール オールロードバイク」の試作フレーム。コーティング作業のあいだ、店主は本格的にグラフィックの詰め作業に取りかかっていました。

実のところ、グラフィックやロゴは、ご注文品・デモバイクを問わず、毎回もっとも頭を悩ませる工程です。以前から温めてきたアイデアを取捨選択し、ブラッシュアップしながら、サイズや配置も検討する必要があります。

自転車の場合、ロゴ類は塗装工程で薄手デカールを貼り、クリアを吹いて仕上げるのが一般的です。しかし今回は、後貼りの「UVコーティングシール」を試すことに。存在自体は以前から知っていたものの、プリンター導入は高価すぎ、外注しようとするとMOQが大きすぎる点が課題でした。

良いタイミングで小ロットで製作できるルートを見つけられたため、試験的に導入することにしました。フレームの曲面やサテン仕上げの塗装面に対する接着性を確認する目的もあります。王道であるカッティングシートも候補に挙がりましたが、単色のみで細線処理に制限がある点がネックでした。

後貼り式なら、傷が付いたり気分転換の際に、気軽にグラフィックを貼り替えられるメリットもあります。また、賛否はありますが、生成AIの普及によりアイデアを形にしやすくなっており、ユーザー自身が楽しむハードルも下がってきているのではないでしょうか?。

Voluptas | ウォルプタース ロゴ
レーザー墨出し器で位置合わせ
新しいヘッドマーク
PRO-TOTYPE ロゴ

トップチューブに配した「PROTOTYPE」は、Mark CavendishTeam SKYの絶頂期にシマノ PROがスポンサーとして投入していたプロトタイプパーツにあしらわれたロゴをトレースし、現代的にアレンジしたものです。

RIM BRAKES ONLY | リムブレーキ オンリー
Bicycle Police Department | 自転車警察

「RIM BRAKES ONLY」は、アメリカのゲームレーティング「ESRB (Entertainment Software Rating Board)」のアイコン「RATING PENDING」と「ADULTS ONLY 18+」をサンプリングしています。自転車警察を皮肉った「BCPD/Bicycle Police Department」をあしらっています。

巻き込み注意 PL警告表示 + Generalized

先のポストでも記しましたが、「Voluptas Vブレーキ オールロードバイク」のコンセプトは、「目くじら立てて速さを追求するというより、鼻歌まじりでカジュアルな普段着でも、ピチピチのサイクリングウェアでも様になるバイク」。故に、チェーンステーには「特殊化/専門化した」ではなく「Generalized/汎用機」ロゴを入れました。
最後になりますが、話は少し逸れてフレーム小物やアイレットについて。ダウンチューブとシートチューブにはボトルケージ台座を設けていますが、できるだけ低重心になるよう配置しています。また、シートチューブ側はFDバンドと干渉しないよう配慮しています。FDバンドの位置はチェーンリングの歯数だけでなくモデルによっても上下するため、この最適化は意外と頭を使う作業です。

ワイヤーはシフト・ブレーキともにフルアウター仕様ですが、固定小物は美しいルーティングと均等な割り付けはもちろん、垂線を下ろした位置に揃うよう配慮しています。

なお、当店オリジナルの「Voluptas Vブレーキ オールロードバイク」関連ポストは、#VBARをご覧ください。


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年12月28日日曜日

DT SWISS 240EXP x 内幅23mm 樽型 カーボンワイドリム リムブレーキ 手組ホイール Voluptas | ウォルプタース 試作 Vブレーキ オリジナル オールロードバイク用 #VBAR

DT SWISS 240EXP x 内幅23mm 樽型 カーボンワイドリム リムブレーキ 手組ホイールVoluptas | ウォルプタース 試作 Vブレーキ オリジナル オールロードバイク用

当店ちょいちょい手組ホイールを手がけていますが、時流のせいで最近はディスクブレーキ仕様ばかり。久しぶりにリムブレーキ用をハンドビルドしました。

今回は、試作中の「Voluptas | ウォルプタース Vブレーキ仕様 オリジナル オールロードバイク」に取り付けるホイールになります。当初、手持ちホイールを流用しようと思っていましたが、リムブレーキで今どきのワイドリムと組み合わせるとどんな感じなのかと興味があって試すことに。

ちょうど、新しいリム・サプライヤを見つけたタイミングもあって、テスト的な側面もあります。外形は、カーボンリムのトレンドであるワイド&樽型プロファイル。

ただ、ディスクブレーキ用リムにブレーキトラックを後付けした感もあり、少々危うい気がするのは否定できません。また、樽型なのでブレーキシューの当たり具合も懸念点。ちなみにアップチャージになりますが、レーザーエッチングによるグルーブ処理も可能との事。

フロントホイール
リアホイール
ブレーキトラック
今どきな樽型プロファイルのワイドリム


素材:T800 + T700
形状:ハイト45/内幅23/外幅34mm
重量:385g/本

フロントハブ:DT SWISS 240EXP 5/100mm 20H
リアハブ:DT SWISS 240EXP 5/130mm 24H
リム:Carbon Rim 45mm F20H & R24H / 内幅23mm / 外幅34
スポーク:DT SWISS #14 プレーン チャンピオン

前後ハブは鉄板の「DT SWISS 240EXP←お得に販売中」を選択して、まさしく保守と革新の組み合わせ。断面係数が大きく剛性が稼げるワイド+ハイト45mmゆえ、スポーク数を抑えたF20/R24を選択。リムブレーキ仕様ゆえ前後共にオーソドックスにイタリアンですが、リアは左右スポークテンションを近づけるため異クロス組みに。

フロント:イタリアン、DS2クロス、NDS2クロス
リア:イタリアン、DS2クロス、NDS3クロス

なお、一般的なリムブレーキ・ロードバイクの場合、キャリパブレーキの待機位置の制約から、装着できるホイールは外幅28mm前後が最大となり、今回のようなワイドリムは納まりません。Vブレーキ&カンチブレーキ仕様のシクロクロスやツーリングバイクをお使いのライダーで重量を抑えながらワイドリムを導入したい方のご参考まで。


「Voluptas Vブレーキ オールロードバイク」関連ポストは、#VBARをご覧ください。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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