2024年6月6日木曜日

Dahon Mu SLX × T-Bar Handlepost 280mm × Syntace VRO system ショートステム | ダホン ミュー SLX 軽量フォールディング 折り畳み ナローワイドチェーンリング カスタム

Dahon Mu SLX × T-Bar Handlepost 280mm × Syntace VRO system
After:T-Bar Handlepost + Syntace VRO X-RAY 25.4 CLAMPS

Before:QR Handlepost 330mm

T-Bar Handlepost 280mm + Syntace VRO X-RAY 25.4 CLAMPS
チェーンリング:ナローワイド化&チェーンライン見直し

2024年時点、カタログからドロップしている軽量・フラッグシップ「Dahon Mu SLX | ダホン ミュー SLX」が入庫。主にコクピット周りのカスタマイズを承りました。

ハンドル高さを下げたいとのことで、「T-Bar Handlepost 280mm」へ交換。ステム(=エクステンション)は、ショートモデルをご希望だったので、33mm長の「Syntace VRO X-RAY 25.4 CLAMPS」を選定しました。

以前、車体チェックした際にフロントからのチェーン脱調が気になったので、チェーンリングをナローワイド仕様へ。それに併せてチェーンラインも見直しました。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年6月5日水曜日

「現代日本の自転車産業と社会 ―新たな価値創造を目指して―」 読んでみて

現代日本の自転車産業と社会 ―新たな価値創造を目指して―

同業者だと読まれた方も多いかもしれませんが、同友館から刊行された「現代日本の自転車産業と社会 ―新たな価値創造を目指して―」。自転車業界の本で、こうしたアカデミアな著作は珍しいかと。

店主は、35年間程この業界を見たり携わってきましたが、自身の肌感とそう言った方々の調査/分析/知見が重なっていて、やっぱそうだよなと行き詰まりを再認識させる読感でした。

「うちの会社」や「業界」と一括りにすることで、諦めや思考停止になりがちゆえ戒めねばなりませんが、日本における社会問題の根本が「少子化」にあるように、流通/小売/整備が主の国内自転車業界に漂う閉塞感は、下記一文に集約されるかと。

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また、自転車産業が発展するには、その主体たる人材の確保・育成が必要となる。そのためには、何よりも業界がそこで働く人々にとって魅力的でなければならず、労働環境がより改善され、働く人々の成長・発展につながるような仕組みが必要となろう。
自転車業界の中心となっている販売業の場合、その平均年収、平均年齢は全国平均よりも低く、働く個人の自転車への思いに依存している部分が小さくない。自転車への思いは業界で働くうえでの必要条件であることは間違いないが、現状では労働環境面で、働く場としての魅力がまだ十分あるとは必ずしも判断できない。(同書抜粋)
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店主が雇用と拡大路線を諦めたのは、この道筋が見いだせなかったのが理由。行先が怪しい自分のバスに乗せる自信が持てなかったのです。一方で、下記にあるような業界最後の望みである電動アシスト自転車は、子乗せや軽快車マーケットでは拡大が進みましたが、スポーツ用E-Bikeは、欧州のような拡がりを見せていないのが現状です。

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同時に、電動アシスト自転車は、一度乗ったらその快適性からアシストなし には戻れない性質をもち、「実用用途」、「余暇用途」双方で新たな需要を生み出しつつある。自転車業界には、製品の魅力を向上させるこうした特長や変化 を踏まえつつ、「手軽な」移動手段から「快適な」「楽しむ」移動手段としての自転車の価値をいかにして訴求していくかが問われる。(同書抜粋)
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本書は、「一般財団法人 自転車産業振興協会」の後援を受けているので、バイアスを考慮すべきですが、要約版がWEBで読めますので、興味のある方は一読してみては如何でしょうか?。

さて、同書を読んでいて思い起こしたのは、故「瀧本哲史」著の「僕は君たちに武器を配りたい」です。どの会社/業界でも、程度は違えど同じ傾向と思いますが、日本の自転車業界に従事するのは、自身も含めて下記の「トレーダー」と「エキスパート」が殆どかと。

【瀧本哲史・再掲】「努力が報われること」は絶対にやってはいけない」から

「そして、実は、給与もその他の待遇も本人のスキルよりも所属している会社がどんな業界構造かによって決まっています。(出典:【瀧本哲史・再掲】超一流人材の発掘は、大学からでは遅すぎる)」

一部を除き、自転車業界全般は認められる経済価値が低く、利益を確保できない側面もあって、すでに同氏が説いた「コモディティ」化が進んで、中にいる人たちは買い叩かれてしまう状況になって久しいかと。

「そもそも、あらゆる分野で上位1%の人ですら生き残れない可能性があるなかで、好きでもないことで勝負したところで、とても勝てません。まずは、そのことが好きで才能があり、努力し続けることが前提で、さらに運にも恵まれなければ勝てません。それ以外は自動的に負けなんですよ。その意味で、一般に、自分の好きなことを仕事にできるのは良いことだと思われていますが「好きなことをやらないと最初から負けている」という、ディストピアのような世界が現実です。(出典:【瀧本哲史・再掲】超一流人材の発掘は、大学からでは遅すぎる)」

良い人材がこの業界に入ってきてくれるのは望ましいですが、資本主義の中では、個人が「自己価値の最大化」を追求するのは至極当然と店主は考えます。生物同様に、産業&事業も新陳代謝は付き物です。過去のポストでも触れましたが、優秀で向上心がある人は適切なフィールドを選ぶことも重要かと。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年6月4日火曜日

Tern Vektron S10 × Market Basket × MIK Click System | ターン ヴェクトロン S10 × マーケットバスケット klickfix KorbKlip → MIK システム換装 カスタム

Tern Vektron S10 × Market Basket × MIK
ターン ヴェクトロン S10 × マーケットバスケット
klickfix KorbKlip → MIK システム換装
Market Basket + MIK アダプター

フォールディング・E-BIKE、「Tern Vektron S10 × Market Basket」の組み合わせをご活用しているオーナー様から、「リアバスケットがワンタッチで脱着できるのは便利だけど、もう少し堅牢に固定できないか?」とご相談を受けました。

バスケット本体に破損は見受けられず、話を伺うと、重めな積載した際にバスケット固定がズレてしまうとのこと。コストも勘案して、今回は「klickfix KorbKlip → MIK」へアダプターを換装して、取付位置が一元的に決まるようにしました。

バスケット底板:MIKアダプタ取付状態
ラック側:MIK Carrier Plate
バスケット側:MIK Adapter Plate

MIK」ユニバーサル クリック システムは、BasilとMassloadによって設計されたプラットフォームですが、近年シェアを伸ばしています。

Before:リアラック
Before:バスケット底面/KorbKlip
Before:バスケット取付状態
Before:バスケット取付状態

Before:バスケット取付状態

元の「KorbKlip」システムは、シンプルな構成が特徴。バスケットを外したとき、ラック側にアダプタの類が残らずクリーン。また、バスケット固定位置の自由度も高めです。

KorbKlipは、二本棒の弾性力でラックを咥える仕組み。初代KorbKlipは、バー保持部が長穴で調整容易な反面、外れやすいのが難点。本家「RIXEN & KAUL/リクセン&カウル」の商品は、すでに「KorbKlip→KorbKlip 2」へ改良が進んでます。

KorbKlip→MIKアダプター換装
作業過程:バスケット位置確認
作業過程:バスケット位置確認

近年、Klickfix/Racktime/MIK/MTX等のワンタッチ固定プラットフォームは、互換性を高めていますが、情報が乏しく、ラックやバスケット底面の形状にも左右されるため、コンバート可否は現物で確認するしか手段がありません。

今回は、アダプターの取付ピッチが元穴と共通でしたので、大きな追加工無しで交換が出来ました。取付制約が多いラック側「MIK Carrier Plate」の位置を決めたのちに、バスケットの「Adapter Plate」を仮付けする工程順。バスケット底板がオフセットしているので、乗車時にライダー太ももが干渉しないか等を確認する必要があります。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

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2024年6月3日月曜日

Peachで行く 羽田→上海浦東 ゴールデンウィーク/GW明け 思いのほか混んでいる LCC事情 China Cycle 2024 出張記

GW明け直後の羽田空港:HND→PVG チェックインカウンターの様子

上海で開催された「CHINA CYCLE 2024」へ出張してきました。今回の旅程は、HND⇔PVG往復をLCCのPeachを利用しました。コストを抑えているのだから、不便さはトレードオフなのは承知していますが、同社に限らず海外便でLCCを使うストレスはチェックインカウンターでの待ち時間です。

店主の場合、国内外問わず「日帰り/ゼロ泊」のエクストリーム出張ばかり。携行するのは通勤時のモノに加えて、国内ではコンデジ、海外では更にパスポートが加わるだけの軽装です。ゆえにバックパック/ORTLIEB Velocity一つで預け荷物は無いため、WEBチェックインが拡充されると利便性が高まるのですが…。

例えば、「預け荷物無し乗客」向けのカウンター設置が一案で、空港によってはAirAsiaで設置されています。ただ、LCCにとって課金対象の「バゲージ」は貴重な収入源で、対象ユーザーは上客ゆえ、少数派であろう店主のようなオプションサービスを付けない乗客が優遇されるのは望み薄です。

ゴールデンウィーク明け直後の今旅は、飛行機も空いているだろうと期待していましたが、チェックインカウンターは中々の混雑ぶりでした。
まずは、羽田空港へ向かう終電間近の京急空港線。いつもは、スーツケースを持った乗客で溢れていますが、GW明け直後ゆえガラガラで此処までは目論見通り。

この調子なら、飛行機もと思いきや見事に裏切られ、混み合う保安検査場で有名なKIX程ではありませんが、チェックイン完了まで50分を要しました。列で待っているときに、グランドスタッフに尋ねると、ほぼ満席とのこと。ちなみに日本人乗客は少数でした。

経験上、日本からの出発便は、お土産を持って自国へ帰る乗客が多いためか、手荷物の重量チェックが厳しく行われます。さらに、預け荷物の手続きやゴタゴタも加わって列は一向に進みません。

この様子を見ていると、人時生産性が高いエグゼクティブが、プライベートジェットに行き着くのもそれなりに経済合理性があるだろうなと思ったり。無論、店主はそれに該当せず。
上海浦東国際空港 T2

往路の調子じゃ、PVG→HND便も混んでいるだろうと思いきや、帰りは搭乗率20-30%程度。浦東でチェックインを担うスタッフも2名だけでしたが、スムーズに手続きが進みました。
制限エリア内の自販機
alipay対応

浦東空港T2の制限エリアは、コンビニが無くてalipay対応の自販機頼み。また、癒しの「ひじ掛け無しベンチ」も極一部の配置となってます。

何はともあれ、PeachをはじめとするLCCがあるおかげで店主のような身分でも、気軽に海外に行ける恩恵を受けている訳で、同サービス様様です。そんなこんなで、GW明けもLCC・羽田出国便はそれなりに混んでいるから、油断禁物ですよの話でした。

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2024年6月2日日曜日

Syntace | シンテース VRO X-RAY 25.4 CLAMPS ステム 短めな 突き出し長 33mm クランプ径 φ25.4 Tern Physis 3D T-Bar HandlepostやDahon T-Bar Handlepostと組み合わせに最適

Syntace | シンテース VRO X-RAY 25.4 CLAMPS
突き出し長:33mm
クランプ径:φ25.4-25.4
価格:8800円→8360円 (5%off現金特価、10%税込、店頭品のみ、工賃別途) 
内部:肉抜きが施され軽量化

取付例

「Syntace | シンテース VRO X-RAY 25.4 CLAMPS」を極少量ですが入荷しました。フォールディングバイクで使われる「Tern Physis 3D T-Bar Handlepost」や「Dahon T-Bar Handlepost」等、Tバータイプのハンドルポストと組み合わせるステムです。

この手のエクステンションパーツは、疲労強度試験で評価されているのか怪しいのも含めて、多数のモデルが流通していますが、突き出し量が45~47mm以上。ご紹介する「Syntace VRO X-RAY 25.4 CLAMPS」は、突き出し「33mm」と市販品で最短モデルになるかと(2024年5月当店調べ)。

フラットバー→ドロップバー変更等、Tバーポストを使ってハンドル位置を下げたいけど、突き出し量は最小にしたいワガママなライダーにピッタリなステムです。

Syntace | シンテース VRO X-RAY 25.4 CLAMPS
突き出し長:33mm(芯々距離)
クランプ径:φ25.4-25.4
価格:8800円→8360円 (5%off現金特価、10%税込、店頭品のみ、工賃別途)

尚、取付可否や加工内容に関しては、お答え致しかねますのでご容赦ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年6月1日土曜日

上海 上海高層ビル群 / 南京路歩行街 / 外灘 / 東方明珠電視塔 CHINA CYCLE 2024 出張記

外灘の堤防遊歩道から望む、お馴染みの上海高層ビル群

上海・SNIECで開催されたCHINA CYCLE 2024」へ出張してきました。日本への帰国が深夜便だったので、展示会終了後に上海定番のランドマークを拝みに中心部まで足を延ばしてみました。

「人民広場」駅出口:南京路歩行街への標識あり
南京路歩行街の人民広場側入口
「外灘」へ向かって徒歩移動
特徴的な大きな看板
まずは、地下鉄2号線の「人民広場」駅で下車。繁華街の「南京路歩行街」を西→東へ徒歩移動。歩くと距離がある歩行者天国ですが、所々にベンチがあって休憩ができます。

目立たないですが、信号がある交差点が数か所あり
Apple store 南京東路店 / Apple 南京东路
POP MART:先進国の主要都市に出店済み
南京路歩行街の南京東路側入口

この「南京路歩行街」の東側には、apple/Samsung/Huaweiの3大ブランド旗艦店が並ぶトライアングルゾーンが。また、東端の看板脇には、トイメーカー「POP MART」店舗があります。

さらに「外灘」へ歩を進めると「東方明珠電視塔」が見えてきます
外灘の街並み
外灘の街並み

「南京路歩行街」を抜けて、さらに東側へ歩を進めると「東方明珠電視塔」が見えてきて、川沿いの「外灘」へ到着します。黄浦江の堤防遊歩道からは、お馴染みの上海高層ビル群が望めます。当日は、中国国内の観光客でごった返してました。

上海中心/上海タワー
東方明珠電視塔/東方テレビタワー
環状の遊歩道の下にあるラウンドアバウト

「南京東路」駅から地下鉄2号線に乗車。黄浦江をくぐって一駅目の「陸家角」駅で下車すると対岸に出られます。先ほど眺めていた「東方明珠電視塔」などの高層ビル群を下側から見上げる構図に。お財布に余裕がある方なら、「上海外灘観光隧道」での移動がラクです。

余談ですが、不動産が高い上海中心部には、庶民的なスーパーマーケットが無く、コンビニも少なめゆえ、店主のような底辺ギリギリを攻める旅行者は、補給調達に苦労します。

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