2025年8月25日月曜日

OAKLEY / BLIZ / evoc / CYCLITE / ALTALIST / Sox Footwear / ADIDAS EYEWEAR / D3O / FIDLOCK / UNIT 1 / REACT / Scicon Sports / GOBIK / SMITH | EUROBIKE 2025 出張記

OAKLEY ブース

2025年6月下旬、ドイツ・フランクフルトで開催された「EUROBIKE 2025」へ出張してまいりました。今回は、アパレル・アクセサリーブランド「OAKLEY / BLIZ / evoc / CYCLITE / ALTALIST / Sox Footwear / ADIDAS EYEWEAR / D3O / FIDLOCK / UNIT 1 / REACT / Scicon Sports / GOBIK / SMITH」をご紹介します。

BLIZ ブース
BLIZ ブース
BLIZ ブース

BLIZ(ブリズ)は、スウェーデン発のスポーツアイウェアブランドであり、元々は同国のFuture Eyewear Groupによって展開されていました。

2024年1月より、BLIZはEssilorLuxottica(エシロール・ルックスオティカ)グループのブランドポートフォリオに加わり、OAKLEYやRay-Banなどと同じ傘下に入りました。EssilorLuxotticaは、世界最大級のアイウェア企業として、技術革新と広範な流通ネットワークを持っています。

今回の展示会では、BLIZとOAKLEYは同一ブースで紹介されており、高価格帯のOAKLEYと中価格帯のBLIZが、それぞれ異なるターゲット層に向けて市場をすみ分けている様子が見受けられました。

evoc ブース
CYCLITE ブース
CYCLITE ブース
CYCLITE ブース

CYCLITE(サイクリート)は、ドイツを拠点とする超軽量・高機能なバイクパッキングギア専門ブランドで、特にウルトラエンデュランスやグラベルアドベンチャー向けに設計された製品群で注目を集めています。同社製品の特長は…。 
  • ミニマル重量 × 最大体験:極限まで軽量化された素材と構造で、ライドの自由度を最大化。
  • 完全防水構造:PUコーティング+高周波溶着による縫い目なしの防水性で、悪天候でも安心。
  • 空力設計:バッグ形状や取り付け位置が空気抵抗を最小限に抑えるよう設計。
  • 堅牢性と安定性:高品質素材と独自の固定システムにより、テクニカルな地形でも揺れやズレを防止。
  • 実用性重視の設計:アクセスしやすいポケット、反射材、スマートなコンパートメント配置など、実走からのフィードバックを反映。
ウルトラサイクリングレースの勝者たちにも愛用されており、Transcontinental Race、Badlands、NorthCape4000といった過酷な大会でも使用実績があります。プロ・アマを問わず、軽量性と信頼性を求めるバイクパッカー、グラベルレーサー、ロングライド愛好者から広く支持されています。

ALTALIST
台北ショーや上海ショー出展でお馴染みの同社
これまではアジア圏の拡販に注力していましたが欧州市場も視野に
Sox Footwear ブース
Sox Footwear ブース

Sox Footwearは、南アフリカ・プレトリア発の高機能ソックスブランド。自社工場「The Sox Factory」で一貫生産されており、2020年以降は欧州や米国、中東などにも展開を広げています。MOQは50足からと、小ロットでのオリジナル注文にも柔軟に対応しているのが特徴です。

ADIDAS EYEWEAR ブース

ADIDAS EYEWEARは、2019年までItalia Independent社とライセンス契約を結び、ADIDAS Originalsのアイウェアラインを展開していました。同社による製品は、ストリートカルチャーとファッション性を重視したデザインが特徴でした。

2020年からは、イタリア・ロンガローネに本社を構える世界的なアイウェアメーカー・Marcolin S.p.A.と新たな契約を締結。同社は1961年創業で、TOM FORD/GUESS/Max Maraなどの高級ブランドも手がけています。

現在は、ADIDAS SportおよびADIDAS Originalsの両ラインにおいて、Marcolin社が製造・デザイン・販売を担っており、2025年には契約を2032年まで延長することが発表されました。これにより、両ラインの継続的な展開が確定しています。

D3O ブース
D3O ブース
D3O ブース
D3O ブース

材料科学者のRichard PalmerとPhilip Greenが創業したイギリスのD3O Lab社が開発した衝撃吸収素材の分野で革新的な技術として注目されている特殊素材「D3O(ディー・スリー・オー)」。

D3Oは、「ダイラタント流体」と呼ばれる非ニュートン流体の性質を活かした衝撃吸収素材です。普段は柔らかくしなやかですが、急激な衝撃が加わると瞬時に硬化してダメージを吸収します。
  • 知的衝撃吸収(Intelligent Shock Absorption)という特性を持ち、状況に応じて分子構造が変化します。
  • 通常時は分子が自由に動いて柔軟性を保ち、衝撃時には分子が結束して硬化。衝撃が収まると、再び柔らかさを取り戻します。
この革新的な素材は、軍事・警察・スポーツ・スマートフォンケース・産業用ワークウェアなど、世界中の100社以上のブランドに採用されています。

FIDLOCK ブース

「FIDLOCK」は機能性に優れているものの、製品の見せ方やデザイン面で店主は「垢抜けない」印象を抱いていました。しかし、2022年末の米国法人設立や2024年のドイツ国内でのストック販売開始など、アウトドア分野でのマーケティングを強化したことで、ブランドイメージが洗練されてきているように感じます。

UNIT 1 ブース

「UNIT 1」は、米国を拠点とするスタートアップ企業で、スマートヘルメットや関連アクセサリーを自社開発・製造しています。米国、英国、欧州を拠点にKickstarterを利用したテストマーケティングを展開し、製品のアイデア検証と改良を重ねています。

前後スマートライトをヘルメットに一体化し、走行速度や減速を検知して自動で点灯・点滅することで視認性を向上。またクラッシュ検知機能により衝撃や転倒を感知すると、スマホアプリを通じてあらかじめ設定した緊急連絡先へ通知し、安全性を高めています。

REACT ブース

「REACT」はスイス・ローザンヌに拠点を置くアイウェアブランド。スポーツサングラスとスキーゴーグルを展開。サングラスは、フラットフェイスからわずかに立体感を帯びた「クッションカーブ」ラインが特徴です。

Scicon Sports ブース
GOBIK ブース

GOBIKは2010年にスペイン・ムルシア州イエクラで創業したサイクリングアパレルブランドです。当初は地元サイクリングクラブの要望に応えてウェア制作を開始しました。クリーンなラインと鮮やかなカラーを特徴とし、自転車文化とファッション性を融合させたテクニカルウェアを提供しています。

2021年以降は有名プロチームのキット制作にも携わり、事業を拡大しました。2023年末には共同CEO体制を導入し、グローバル展開強化を目的とした組織再編を実施。次の成長フェーズに向けて、オフバイクアパレルのラインナップ拡充とマルチリージョン対応ECサイトの稼働を進めています。

SMITH ブース

当店の「EUROBIKE 2025」関連記事は、コチラをご覧ください。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年8月24日日曜日

ELITE FLY TEX 550ml | エリート フライ テックス 550ml クリアオレンジ 軽量 やわらか サイクリングボトル 入荷

ELITE FLY TEX 550ml | エリート フライ テックス
容量:550ml
カラー:クリアオレンジ
価格:1370円→1170円/個(15%off現金特価/10%税込/店頭品のみ)

「ELITE/エリート」の定番ボトル「FLY/フライ」。保温保冷機能は無いですが、市販ボトルで最軽量と謳われ、柔らかく握りやすいのが特徴。飲み口も改良されて流量がアップ。広口のボディーで注ぎやすく、洗浄も容易です。柔らかいボディで市販品で、一番扱いやすいモデルかと。特に、ドリンク押出やケージ収納時がキツイと、不便さを感じられている握力が弱い方や女性ライダーにおススメです。

後発の「FLY TAX」は、テクスチャーを備えることで、ボディのグリップ向上が図られてます。これにより、走行中やボトルが濡れているシチュエーションでもボトルをしっかりとグリップする事ができます。

中央がクリアオレンジ
※ボトル底のREGGYは付属しません

デリバリー開始が遅れていたファンタオレンジを彷彿させる、新色「クリアオレンジ」が入荷。とにかく発色が非常に鮮やかで、普段使いの雑貨としても魅力的です。ただ、あくまでサイクリングボトルなので、液体密封は完全ではありませんのでご注意ください。

※FLYボトルがお手元に届いた際、側面に「へこみ」等が発生している場合がございますが一定時間放置していただくか、40℃~50℃くらいのぬるま湯を入れていただくと元に戻ります。トッププロからのフィードバックに基づいて極限まで軽さ、握りやすさ(やわらかさ)を追求したモデルである為、通常の運送便でも「へこみ」等が発生してしまう場合がございますが、予めご了承ください。

【使用上の注意】
本製品はサイクルスポーツ用途への最適化を目的に開発されています。軽さ、握りやすさ(やわらかさ)を実現するために、構造上、液体の密封は完全ではありません。ボトルを逆さにしたり、かばん等に入れて使用すると液体が漏れる場合がありますのでご注意ください。
「食洗機対応」と記載のある製品は、本体や付属品も含め食洗機での洗浄に対応しておりますが、食洗機使用中の耐熱温度は40℃となっております。また洗浄中、ヒーター等の熱源に接触しないようご注意ください。

細かな使い勝手等は、カワシマサイクルサプライさんの紹介記事をご覧ください。

ELITE FLY TEX 550ml | エリート フライ テックス (詳細→公式サイト)
カラー:クリアオレンジ
重量:約51g
容量:550ml
直径:74mm
食器洗浄機:使用可 *最大水温40℃まで
素材:ポリプロピレン (キャップ / ボトル)&サーモプラスチック・ラバー (バルブ)
価格:1370円→1170円/個(15%off現金特価/10%税込/店頭品のみ)

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、在庫表をご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年8月23日土曜日

heius / hyena / ANANDA / Wuxing Group / Star Union / Wuxing / MGM(Magnetic Gear Motor)/ 3X3 NINE / VDL Bike Frame Technologies / Norsk Hydro ASA / ZF / BOSCH | EUROBIKE 2025 出張記

Helius ブース

2025年6月下旬、ドイツ・フランクフルトで開催された「EUROBIKE 2025」へ出張してまいりました。今回は、日本では馴染みのないE-BIKE用モーター/バッテリー/制御ユニット/フレーム等の要素部品を手掛けるメーカーをご紹介します。

Helius 搭載 E-Cargo Bike
Helius システムコンポーネント
Helius システム仕様(一部)
Helius システムアーキテクチャー

「Helius Drive Systems GmbH」は、ドイツ・カールスルーエを拠点とする電動モビリティ技術の専門企業です。E-Bike、カーゴバイク、スクーター向けの高効率ドライブユニット、スマートコントローラー、トルクセンサーなどを自社開発し、欧州のOEMメーカーに向けて統合型ソリューションを提供しています。

CAN Bus/UART/BLE通信に対応した制御系は、車体設計との高い親和性を持ち、インテグレーテッド構造にも柔軟に対応。本ショーでは、最大85Nmの新型モーター「Evo X」や、車体メーカー向けのSDKを初公開しました。

hyena ブース
ANANDA ブース
Wuxing Group / Star Union / Wuxing / MGM(Magnetic Gear Motor) ブース

台湾のhyena、中国のANANDA、Wuxing Groupは、台北/台中/上海ショーでもお馴染みの顔ぶれです。

3X3(Three by Three) ブース

製品名「NINE」は、その名の通り9速ギアハブを意味しており、3X3ブランドの中核を担う製品です。「Three times three makes nine(3×3=9)」というフレーズは、公式サイトや提携ブランドのVelotraumでも用いられており、ブランド名とギア段数が密接に結びついてます。

3X3 NINEギアハブは、「メンテナンスフリー」「高トルク対応」「直感的な操作性」を重視した設計で、都市型・ツーリング・カーゴ用途に最適なバランスを実現しています。ギアレンジは554%と非常に広く、他社の14速モデル(例:Rohloff)にも匹敵する実用性を誇ります。ギアステップは約24%で、E-BIKEとの組み合わせにおいては登坂性能にも優れると高く評価されています。

公式サイトでも「Discover the 3X3 NINE – 9-speed gear hub. Maintenance-free, reliable, and built for long distances.」と紹介されており、ブランドの象徴的な製品として位置づけられています。

VDL Bike Frame Technologies & Hydra ブース
VDL Bike Frame Technologies & Hydra ブース
VDL Bike Frame Technologies & Hydra ブース

「VDL Bike Frame Technologies」と「Norsk Hydro ASA」は、2023年から協業を開始し、ヨーロッパ製アルミニウム自転車フレームの持続可能なローカル生産体制を共同で構築しています。この協業は、欧州自転車産業の再構築において象徴的な取り組みとされており、今後他のブランドやOEMとの連携にも波及する可能性があります。

VDL Bike Frame Technologies(VDL BFT)は、オランダのVDL Groep傘下にある企業で、100%ヨーロッパ製のアルミニウム自転車フレームを製造。同社の生産拠点はオランダ・ブレダ(Breda)にあり、以下の特徴を備えた完全自動化された生産ラインを構築しています。
  • ロボット溶接技術:自動車業界で培った高精度な技術を応用し、大量生産にも対応。
  • 一貫製造プロセス:溶接、熱処理、仕上げまでを一つのラインで完結。
  • 欧州内サプライチェーン:アジア依存から脱却し、部品調達から製造までを欧州内で完結。これによりCO₂排出負荷を軽減。
VDL BFTは年間約70,000本の生産能力を持ち、需要に応じてモジュール式でラインの拡張が可能です。また、RidleyやEddy Merckxを擁するBelgian Cycling Factoryとの共同開発により、欧州製e-bikeフレームの製造にも取り組んでいる模様です。

一方、Norsk Hydro ASAは、ノルウェーを拠点とするアルミニウムの製造・加工・リサイクルを手がける企業。同社がVDLに供給するのは、自転車フレーム向けに特化したアルミニウム合金プロファイルで、溶接性・成形性・剛性に優れています。

さらに両社は、押出形状の設計を共同で最適化し、製造効率と構造性能の両面で高い競争力の実現を目指しています。

ZF 屋外ブース
BOSCH 屋内ブース
BOSCH 屋外ブース
BOSCH 屋外ブース

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2025年8月22日金曜日

AM2R / ABIMOTA / Carbon Team / ND Tuned ヨーロッパ最大の自転車製造国 ポルトガル | EUROBIKE 2025 出張記

Portugal Bike Value ブース

2025年6月下旬、ドイツ・フランクフルトで開催された「EUROBIKE 2025」へ出張してまいりました。現在、ポルトガルはヨーロッパ最大の自転車製造国として、国際的な注目を集めています。2021年の自転車生産台数は約290万台に達し、イタリアやルーマニアを追い抜いてEU内で最多となりました。これは、EU全体の約20%を占める規模であり、人口比ではEUの約2%に過ぎないポルトガルが、製造台数ではトップに立っているという非常に特異な状況です。

その背景には、Águeda(アゲダ)に位置するPolisportをはじめとする約60社以上の自転車関連企業が集積する「Bike Valley(バイクバレー)」の存在、そしてEUによる反ダンピング政策に伴うアジア製品への関税強化が追い風となっている点が挙げられます。

それらを後押しする「Portugal Bike Value」と「AM2R(Agenda Mobilizadora para a Inovação Empresarial do Setor das Duas Rodas)は、ポルトガル製品の国際的な競争力とブランド価値の向上を目指す国家プロジェクト。

その推進母体である「ABIMOTA(Associação Nacional das Indústrias de Duas Rodas, Ferragens, Mobiliário e Afins)」は、ポルトガルの二輪車産業を中心に、家具・金具・関連分野を含む製造業全体の発展を支援する全国的な業界団体です。

ABIMOTAは、ポルトガルの製造業を「安価な下請け」から「高付加価値の技術・デザイン拠点」へと転換するための中核的存在として、産業構造の変革を牽引しています。

Carbon Team Lda. ブース

Carbon TEAM Lda.は、ポルトガル・ヴォゼラ(Vouzela)市のCampia地区に拠点を置くカーボンフレーム製造企業です。ポルトガル、ドイツ、台湾の投資家グループによって2018年に設立され、現在急成長を遂げています。

同社はアジア以外で初となる大規模なカーボンフレーム工場として注目されており、製造業の欧州回帰(リショアリング)の流れの中で、OEM供給の新たな拠点となることを目指しています。高度な自動化技術と厳格な品質管理体制により、各ブランドからの信頼を着実に獲得しつつあります。
PARLEE / Ouray

PARLEE Cyclesはこれまで米国製ハンドメイドにこだわっていましたが、近年の経営再建を経て、新たな製造拠点としてCarbon Team Lda. を選択しています。

ND Tuned ブース

ND Tunedは、ポルトガルを拠点とする高性能サスペンションの設計・製造・メンテナンスに特化した企業。創業者のNuno Duarte氏によって設立された同社は、独自技術「Hybrid Shock」や「HLSC Valves」を搭載した自社開発のフォーク、リアショック、ドロッパーシートポストを展開しています。また、サスペンション部品のメンテナンスおよびチューニングサービスも提供しており、製品とサービスの両面で高い専門性を発揮しています。

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2025年8月21日木曜日

Park Tool / VAR / Cyclus / HAZET / Wera / by,schulz GmbH. E-BIKELIFTER CARGO PLUS CLAMP | EUROBIKE 2025 出張記

Park Tool ブース

2025年6月下旬、ドイツ・フランクフルトで開催された「EUROBIKE 2025」へ出張してまいりました。これほど多くの大手工具メーカーが一堂に会する自転車ショーは、おそらくEUROBIKEだけではないでしょうか。

各ブースでは、同業のメカニックたちが実務に根ざした突っ込んだ会話を交わしており、国が違っても職人気質は共通するものだと、改めて感じさせられました。

VAR ブース
Cyclus ブース
HAZET ブース
Wera ブース
by,schulz GmbH. ブース
E-BIKELIFTER CARGO PLUS CLAMP
e-Bikelifter BM-65

E-BIKELIFTER CARGO PLUS CLAMP 装着時
eバイクリフターの組合わせで耐荷重60kg
スイベルアームでカーゴバイク下面を支えることで安定性を確保

E-BIKEの普及初期から、関連メーカーはガス式、電動式、油圧式などの駆動機構を備えた高耐荷重のメンテナンススタンドを市場に投入してきました。さらに、より大型かつ重量のあるE-Cargo BIKEの普及に伴い、各社は一層高容量で安定性に優れた製品の提案を進めています。


ちなみにFeedback Sportsは、フロアポンプで駆動させるエアシリンダ式のメンテナンススタンド「Pro Air Lift [Pneumatic Lift Repair Stand]」を発表しており、EUROBIKE AWARD 2025も受賞しています。


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2025年8月20日水曜日

OsmaR /オスマ / THUNDER Graphic Corp. / TRIGON / microSHIFT / HL Corp / Satori / SR SUNTOUR / DVO Suspension / SAMOX | EUROBIKE 2025 出張記

台湾企業ブース

2025年6月下旬、ドイツ・フランクフルトで開催された「EUROBIKE 2025」へ出張してまいりました。自転車産業が集積する台湾からは、台北サイクルショー台中バイクウィークでお馴染みのブランドや企業が、数多くのブースを出展していました。

OsmaR | オスマ
FIDLOCKと似たマグネット式ホルダー
国内は大久保製作所さんが取扱いを開始しています
THUNDER Graphic Corp.
TRIGON
microSHIFT
HL Corp | Satori
SR SUNTOUR
DVO Suspension
SAMOX

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2025年8月19日火曜日

TOURELLY ROAD Ceramic Ti 58g ロードバイク用 超軽量クリップインペダル | EUROBIKE 2025 出張記

TOURELLY ROAD Ceramic Ti

2025年6月下旬、ドイツ・フランクフルトで開催された「EUROBIKE 2025」へ出張してまいりました。「TOURELLY」は、オーストリア発の新興ペダルブランドで、軽量性と調整性にこだわったロードバイク用クリップインペダル「TOURELLY ROAD Ceramic Ti」で注目を集めています。

店主のざっくりした初見の印象は、「SPEEDPLAYをもっと尖らせた感じのペダルだな」というもの。創業者Philip Schwarzenecker氏は、バイクショップ勤務時代に「本当に軽くて使いやすいペダルはないのか?」という顧客の声から着想を得て開発を開始。「軽量」「直感的なクリップイン」「個別調整可能」という3つの柱を掲げ、既存製品の不満点を解消を狙っています。

TOURELLY ROAD Ceramic Ti 特徴
  • 重量:58g(片側)(システム全体で約220g) 
  • 素材:グレード5チタンアクスル/ステンレススチールボディ/セラミックベアリング 
  • エントリー方式:360°全方向からのクリップイン可能 
  • 調整機能:Qファクター52–55mm/フロート0–20°/スプリングテンション8/10/12N
  • 対応:SPD-SLなどの3ボルト式ロードシューズ 
  • 製造:オーストリア製(設計・製造ともに)
ペダル重量を気にする方、Qファクターやフロートの細かい調整を求めるフィッティング重視派には新しい選択肢になりそうです。一方で、「クリート(ソール)」と「ペダル当たり面」の接触面積は、伝達効率に影響するので、それらに拘るライダーには不向きかとも。


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2025年8月18日月曜日

Holland Mechanics | BIKEBOTIX Mach1 Machinery | EUROBIKE 2025 出張記

Holland Mechanics ブース

2025年6月下旬、ドイツ・フランクフルトで開催された「EUROBIKE 2025」へ出張してまいりました。オランダの「Holland Mechanics」は、グローバル展開・製品ラインナップ・売上規模で業界トップクラスの自転車製造装置メーカーです。ENVEの米工場にも、同社のホイールアッセンブルマシンが導入されています。

後述する「BIKEBOTIX Mach1 Machinery」ともに、ホームグラウンドであるヨーロッパ開催のショーということもあってか、アジア圏の展示会に比べて多くのデモ機を出品していました。また、ジャストインタイム方式への見直しや、ブロック経済化や地政学的リスクへの対応として、生産拠点の欧州回帰が進む中、商談も活発に行われている様子が見受けられました。

BIKEBOTIX Mach1 Machinery ブース
SAL -  Smart Aerial Line
完成車組立工程の吊下げ式・搬送装置
展示用なのかフレームが小ぶりになった気がします
TRT - Tubeless Rim Taper
装置前面にセーフティライトカーテン装備
TRT - Tubeless Rim Taper
Tape Heating や 自動バルブ穴あけ装置もオプションで選べます

こちらは、仏の自転車産機メーカー「BIKEBOTIX Mach1 Machinery」。Mach1 Machineryは、フランスの老舗企業Mach1(1937年創業)の機械部門として長年、自転車用ホイール組立機やアルミリム製造機を開発してきました。その後、2022年にBIKEBOTIXがMach1 Machineryの事業を引き継ぎ、新ブランドとして再編された経緯があります。

この変化により、同社は従来のホイール組立機に加え、Factory 4.0対応の自転車組立ラインやデータ管理ツールなども展開しています。

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