2025年1月14日火曜日

2025/1/14 (火) 11時-18時 短縮営業 | 2025/1/15 (水) 終日休業 | 2025/1/16 (木) 振替営業 お知らせ

直近の御連絡になりますが、店主出張の為、以下の通りに変更させて頂きます。

2025/1/14(火):11-18時 短縮営業 (午前11時から営業)
2025/1/15(水):終日休業
2025/1/16(木):定休日→振替営業 (9-18時 営業)

店頭業務(接客&作業)で電話対応できないことが多々ございます。お手数ですが、お時間をずらして再度お電話頂ければ幸いです。同理由でメール返信も遅延気味ですが、予めご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年1月12日日曜日

DAHON K1 × BL/BR-T4000 × MKS UB-LITE Ezy | ダホン ケーワン × シマノ ALTUS 14インチ用 シングルスピード 軽量フォールディングバイク 折り畳み カスタム

DAHON K1 × BL/BR-T4000 × MKS UB-LITE Ezy | ダホン ケーワン × シマノ ALTUS
カスタマイズ
人気の14インチ折り畳み「K3」のシングルスピードモデル、「DAHON K1 | ダホン ケーワン」。シンプルな構成でタウンユースを想定したモデル。都市部の平地を走るのに適したコンパクトコミューターです。

フレームデザインは、K3同様にEEZZ(イージー)をコンサバにしたスタイル。前三角は「Deltec」ケーブルで補強。後三角は標準的なトラス構造を採用。塗分けされたグラフィックもスポーティな雰囲気に仕上がっています。

軽量シングルスピードの代表格、「DOVE UNO」や「DOVE PLUS」と比較すると。「K1」は、前後トライアングルを有して捻じれ剛性が高く、ホイールベースもが長いので安定した走行が可能。その反面、車体重量は約1kg重くなります。

DOVE系は、チョイ乗りコンビニバイク的な立ち位置でしたが、K1はもう少しちゃんと走りたい方向けかと。レンジ的には、DOVE<K1<K3と言ったところ。
ブレーキレバー:BL-T4000
ヘッドチューブ:ラック取付用台座を装備
Vブレーキ:BR-T4000

そんな「K1」。今回は、ご注文頂いた際にオーナー様から一部パーツのアップグレードを併せて承りました。定番とも言える、前後ブレーキレバー及びVブレーキ本体は、シマノ ALTUS グレードのT4000系へ換装しました。

ペダル:MKS UB-LITE Ezy

ペダルは、脱着式&シューズソールへの攻撃性が低いモデルをご希望でしたので、「MKS UB-LITE Ezy」を選定。

リアブレーキ周り:ケーブルホルダ追加

リア・Vブレーキのヌードルを曲げ追加工しても、ペダリング時にカカト&パンツ裾が干渉しそうだったので、ケーブルホルダを取り付けて対策しました。

ベースバイク
DAHON K1/ダホン ケーワン(詳細SPEC→公式WEBサイト
Transmission:1 Speed(F42T/ R9T)
Wheel size:14 inch
Weight:7.8kg
Folding size:W65×H59×D27cm
Color:Steel Black | スティールブラック

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

その他、当店の完成車&ホイールの在庫リストは、コチラをご覧ください。

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2025年1月11日土曜日

シマノ 12s-11sチェーンの違い & 12sドライブトレーンに11sチェーンリングが不適合に関する考察

FC-R8100 12s クランクセット
アルテグラ R8000 11s ドライブトレーンとミックスビルド
殆どのケースで支障なく動作する組み合わせ

過去にポストした「シマノ 11sコンポ × 12s用クランク 互換性 検証 | シマノ アルテグラ R8000 ドライブトレーン × FC-R8100 クランク ミックス ビルド」でも触れましたが、シマノ環境下で11sドライブトレーンに12sクランクセットを組み合わせ場合は、殆どの場合は支障なく動作します。一方で、その逆の12sトレーンに11sクランクセットだと高い確率でジャム等トラブルが生じるようです。今回は、その原因を考察してみようかと。

シマノ 12sチェーン CN-M7100:外プレートくびれ幅6mm

シマノ 11sチェーン:外プレートくびれ幅5mm
上:CN-LG500/LINKGLIDE
下:CN-HG901

他社同様にシマノにおいても11s→12sの更なる多段化で、チェーン厚を抑えるべくプレートが薄肉に変更されています。12sチェーンの外観で分かりやすい設計変更は、外プレートのくびれ幅が1mm広くなっている点です。

単純にチェーンを薄くすると、引張/ねじり強度が低下するので、SRAM Flattopと同様に断面積を稼ぐ設計思想が伺えます。余談ですが、生産技術者の目線だとワークの裏表/方向性が増えると、パーツフィーダーの設計が大変なんだよと遠目になります。昔は、振動数とガイドで整列させる職人的設計が主でしたが、現在は低価格化や高精度が進んだカメラを用いた方がリーズナブルに思えます。

閑話休題。これらチェーン厚やクビレ形状の変更は、12sトレーンに11sクランクセットを組み合わせた際のスパイクピン掛かりやすさに影響しそうですが、致命的では無いと捉えられます。
シマノ 12sチェーン CN-M7100
シマノ 11sチェーン CN-HG901

上記の分かりやすいプレート薄肉化に加えて、12sチェーンは内プレート両端に面取りされた「ツバ付き」になっているのが特徴です。ローンチ時、シマノ社からは3D加工云々の話が合った気がします。

この「ツバ付き内プレート」が原因の分かりやすいトラブルが、シマノ・MTB12sコンポーネントをデリバリー開始した際に露呈した、サードパーティ製ナローワイド・チェーンリングとの不適合でした。

フロントシングル(1X)環境において。11sで使っていたナローワイドチェーンリングを12sチェーンと組み合わせると、厚歯部でチェーンが浮いたり、歯離れ(=噛離れ)が悪くなる症状が発生。チェーンリングメーカー各社は、歯先の肩を面取りして干渉を逃がす対策に迫られました。

サードパーティ製チェーンリングを排除する狙いだったかは不明ですが、このチェーンとリングの最適化に関しては、シマノ公式サイトの「ダイナミックチェーンエンゲージメント+」でも謳われています。

ロードバイクに代表されるフロントダブル(2X)環境下でも、12sトレーンに11sクランクセットを組み合わせた場合、同様にツバ付き内プレートがチェーンリング歯離れを阻害して、ジャムを起こしているものと推察されます。

一方で、12/11sで内リンク内幅は2.2mmと共通ゆえ、もしかしたら「12sドライブトレーン+12sツバ無し社外チェーン+11sチェーンリング」の組み合わせなら、支障なく動作する可能性が考えられます。ただ、そこまでやるなら素直に12s環境で揃えた方が賢明かとも。部品入手性も以前より改善しましたし…。

さて、話は変わりますが、ロードバイクの場合。従来のシマノ11sに比べ条件が厳しいはずの12sの方がチェーン伸びに対して耐性を有する印象があります。チェーン伸びは、内プレート(ローラーリンクプレート)穴とピンの摩耗が主要因とされてます(詳しくは、ライトウエイさんWEBを参照)。

長寿命化は、各素材や処理の細かい見直し、冒頭のプレート形状変更も寄与しているかもしれませんが、先述の「ツバ付き内プレート」が歯先を拘束して、ピン軸方向の摺動を抑制(防振)することで効果的に摩耗しにくくしているものと考えられます。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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2025年1月4日土曜日

Tern Market Basket 2.0 | ターン マーケットバスケット 2.0 KLICKfix TopKlip / クリックフィックス トップクリップ ワンタッチ脱着可能 リアバスケット 入荷

Tern Market Basket 2.0 | ターン マーケットバスケット 2.0
価格:19800円→18000円(10%off現金特価、10%税込、店頭品のみ、工賃別途)
※車体本体は商品に含まれません

前作「Market Basket」が、長らくディスコンで問い合わせを多く頂いておりましたが、「Tern Market Basket 2.0 | ターン マーケットバスケット 2.0」とリニューアルして新登場しました。

KLICKfixシステムを採用で、ワンタッチで脱着可能。自転車から取り外して、そのまま買い物バスケットとして使用できます。ラック側にアダプター不要で、バスケットを外した際に車体外観がクリーンなのも長所に挙げられます。

Tern Market Basket 2.0

容量は、旧型から1L増えて24Lまで積載可能に。また、底面がメッシュ仕様に変更され、前作よりも-200g軽量化。雨水も抜けやすく改良されています。

KLICKfix本家である「RIXEN & KAUL(リクセン & カウル)」のリアバスケットは、25300~30800円なので、それらと比較すると価格が抑えられるので、コストで二の足を踏まれていた方にもマッチします。
取付例
取付例

取付推奨は、下記Tern リアラックが挙げられていますが、KLICKfix TopKlipが対応するリアラック/キャリアなら取付可能です。

※Cargo Rack / Rapid Transit Rack, M / Rapid Transit Rack, L / Loader Rack 2.0 / Altas Rack / Altas Rack 2.0に取り付けてご使用ください。

Tern Market Basket 2.0 | ターン マーケットバスケット 2.0 (詳細SPEC→公式サイト)
Weight:1.66kg
Max Dimensions:460*345*283mm
Load Capacity:10kg
Volume Capacity:24L
価格:19800円→18000円(10%off現金特価、10%税込、店頭品のみ、工賃別途)

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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2025年1月3日金曜日

ワイヤ/ケーブル/ホースのコクピット&フレームフル内蔵化による 44mm HT/ヘッドチューブ 回帰の流れ 徒然なるままに ロード用 ディスクブレーキの今後の動向を考える その11

アルミフレーム 44mm HT/ヘッドチューブ
インターナル・ケーブルルーティング

2020年前後から、エアロダイナミクスを訴求するロードバイク拡大に伴って、コクピット周りのワイヤ/ホース/ケーブルがフル内蔵されるモデルが増えました。電動変速+油圧ディスクブレーキ化の副産物も言えますが、メンテナンス性はともかく、とにかく見た目はスッキリするので、この流れは後戻りすることは無いでしょう。

デルタステアラー

ホース&ワイヤルートを確保する手段として、カーボンバイクは、従来からのテーパードヘッドをベースにDシェイプコラム/デルタステアラーと組み合わせる独自規格のほか、大径BRG+C型コンプレッションリング等で対処されています。

その一方、カーボンと比べて造形の自由度が低いアルミやスチールバイクは、現在標準的に用いられているテーパードヘッドチューブだとケーブルを逃がすことは困難。また、上記のような異形ステアチューブは、高コストゆえ採用が難しい側面もあります。

店主が訪問した台北/台中/上海ショーで、2023年頃からそれらを踏まえた現実的な落としどころが見え始めたのが、「テーパードチューブ(HT)→44mmHT」の採用。アッパーが冒頭写真のようなゼロスタックと、下記Wolf Toothのようなアウトボード式が挙げられます。

Wolf Tooth Premium Internal Headset for ENVE IN-Route System
同社WEBサイトから

2024米で開催されたMade.Bikeに出展したショーバイクをWEBを通して眺めても、同じ流れなので徐々にこのスタイルが増えてくるかと。ただ、直近10年間でアルミやスチールのチューブ&フレームメーカーが開発&設備投資して、せっかくアウターバテッドHTを製品化したのに、ワイヤ&ホース内蔵化の煽りから44mmHTに先祖返りしてしまうのは、何だかやるせない思いにも駆られるのです。

ロード用 ディスクブレーキの今後の動向を考える 関連ポスト


※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

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2024年12月26日木曜日

年末年始 2024/12/26(木) - 2024/1/2(木) 休業のお知らせ

今年も一年、当店をご愛顧頂きまして本当にありがとうございました。連絡が遅くなってしまいましたが、棚卸&決算業務の為、年末年始は休業させて頂きます。ご不便をお掛けしますが、ご了承下さい。それでは、皆様よいお年を。

休業期間: 2022/12/26(木)-2023/1/2(木)
※2024年明けは、1/3(金)9amからの営業開始となります。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年12月24日火曜日

Muc-Off Big Bore Tubeless Valves | マックオフ ビッグボア チューブレスバルブ ボールバルブを採用したストレート・スルーフロー

Muc-Off Big Bore Tubeless Valves | マックオフ ビッグボア チューブレスバルブ
写真:Muc-Off 本国サイトより

先日、ダイアテックさんの販売店向け「Muc-Off」展示会にお邪魔してきました。新発売された「ROAD & GRAVEL TUBELESS SEALANT」と「Big Bore Tubeless Valves」を中心にお話を伺ってきました。

まずは、「ROAD & GRAVEL TUBELESS SEALANT」。先のポストでも触れましたが、Muc-Offもバンブーファイバーを含有したシーラントを投入してきました。詳細は、シクロワイアードさんの記事をご覧ください。

ストレート・スルーフロー

Big Bore Tubeless Valves ボールバルブ機構

もう一方の「Big Bore Tubeless Valves」。差圧で動作するプレスタのバルブコアでなく、産業界ではKITZ等お馴染みの「ボールバルブ」構造を採用することで「ストレート・スルー」による最大エアフローを確保しているのが特徴。

また、ネジ切りされていれば、バルブコアを外した汎用の仏式ボディに、Muc-Off製ボールバルブを取り付けることもできるとのこと。動作原理は、Bikerumor!をご覧ください。

従来のバルブコアだと付き物であった、シーラント付着による目詰まりや、コアを取外してシーラントを充填したり、チューブレスのセットアップ時に十分なエアフローを確保する煩わしさを解消できるアイテムになります。

特に粒子サイズが大きかったり、フィラー/ファイバーを含有したシーラントの追継ぎには有効かと。オイルケージと似た「Hey Dipstick!」でシーラント残量を管理できるとのことですが、流動性も影響するので万能では無いかなとも。

Muc-Off Big Bore Vales Types | マックオフ ビッグボアハイブリッドチューブレスバルブ
写真:Muc-Off 本国サイトより

 ビッグ・ボア・バルブシリーズは、米仏の組み合わせで下記3モデルがラインナップされて、下に行くほど仏式(Presta)対比のエア流量UPします。

  • LITE: Fitment: Presta Pump | Presta Rim | 230% Airflow
  • HYBRID: Fitment: Schrader Pump | Presta Rim | 254% Airflow
  • LUDICROUS : Fitment: Schrader Pump | Schrader Rim | 264% Airflow

「Our Big Bore Lite offers up to 230% higher air flow than traditional Presta valves thanks to the straight through bore design.」と空気流量230%が謳われていますが、会場でダイアテックの担当者さんに確認したところ、バルブコアが付いた状態のプレスタバルブを基準にしているとのことなので、すでにバルブコアを外して入気しているならば同等になります。

このシステムの真打は、追って発売される米バルブ-米リム穴に対応した「LUDICROUS」じゃないかと店主は睨んでいます。クルマやモーターサイクルと同規格の大口径な米式(Schrader)で、電動化(E-Bike)率の高いカーゴバイクやコミュータ市場のチューブレス化を狙っているかと。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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2024年12月23日月曜日

little tokyobike 18 MOMO | リトル トーキョーバイク 18 モモ 18インチ キッズバイク 前後ドロヨケ/キッズバスケット(ステンレス)/プカプカホーン カスタマイズ

little tokyobike 18 MOMO
リトル トーキョーバイク 18 モモ
泥よけ
キッズバスケット(ステンレス)
プカプカホーン/招き猫
シンプルでおしゃれなキッズバイク「little tokyobike」。今回は、前後フェンダー/フロントバスケット/プカプカホーンの追加でオーダー頂き、セットアップしました。純正オプションの「キッズバスケット(ステンレス)」は、スクエア感が増した新モデルです。

2024年/12月現在、little tokyobikeの店頭在庫は御座いませんので、都度メーカさんからの取り寄せになります。

詳細なSPECは、tokyobikeさんのWEBサイトをご覧ください。

little tokyobike 18 / リトル トーキョーバイク 18
カラー:MOMO/モモ
適応身長 (目安):105〜125cm
価格:33,000円(税込み)
※フェンダー、バスケット他は含まれません。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年12月22日日曜日

カーボン&竹繊維 ファイバーフィラー入り シーラント ダマ&沈殿 対策

ファイバー/フィラー入りシーラント

MTBから始まったチューブレスレディ・タイヤ。ロードやグラベルバイクへの拡大に伴い、各社からリムテープやシーラントの新製品がちょいちょい登場しています。裏を返せば、決定的な装着&運用方法が確立されておらず、未だ試行錯誤が続いている状況を物語っているかと。

黎明期に比べれば、ノウハウは蓄積されているものの、職人技や相性問題は依然として多々あるのも実情です。そもそも論を言ってしまえば、変形を供するテンション構造ホイールにチューブレスタイヤを組み合わせという、前提条件から無理ゲーと向き合い続けているとも…。

チューブレスを安定運用するには、「ニップルホールレス+バトンホイール」まで行き着くしかないと店主は考えていますが、横風操安性/重量/価格面が課題があり、現状の選択肢は「ニップルホールレスのリム」を選ぶぐらいしかありません。

単純に厚みを増やすとタイヤ着脱時に該当部が剝がれやすくなる欠点や、重量増の制約があるのは百も承知ですが、気密性の観点からタイヤ各社にビード周りのゴムボリュームを増して欲しいと要望してきました。

新ETRTO以降、一例を挙げるとシュワルベは、ビード周りにチェーファーを追加して、シーリングリップ効果を高められているなど改善が進みましたが、「リム側:ビードフック形状」と「タイヤ側:ビード形状/材料配置」の相性問題は依然として残ってます。更にフックドorフックレスも混在して、ビードやチェーファーの最適化は困難になってます。

閑話休題。最近のシーラントですが、高めな内圧や大きな穴に耐性があるカーボン/竹等の繊維を混ぜたモデルが市場に登場してきています。ただ、それらファイバー/フィラーは、保管中に沈殿やダマになりやすいのが欠点です。

その対策として、施工前に塗料やネイルカラー等の撹拌に用いる卓上サイズのボルテックスミキサー(撹拌器/振とう器)で、シェイクするのが妥当なんでしょうが、とりあえずは店頭にあった超音波洗浄機で代用しています。

念のため分子結合的に悪影響がないか事前に調べましたが、「ソノケミストリー/超音波照射下の有機 合成反応」を読む限り、「超音波化学では周波数に依存する音波と分子との直接的な相互作用はないとされており、超音波の化学反応に対する効果は殆どキャビテーションに由来するものと考えられている」とあったので、家庭用装置の出力なら問題ないと捉えてます。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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2024年12月19日木曜日

Voluptas | ウォルプタース スチール クロモリ 油圧ディスクブレーキ ロードバイク シマノ ST-RS685/R9200/R8000/5800 ミックスビルド

Voluptas | ウォルプタース スチール クロモリ 油圧ディスクブレーキ ロードバイク
シマノ ST-RS685/R9200/R8000/5800 ミックスビルド

ディスクブレーキ・ロードバイクの黎明期。シマノから、油圧ディスクブレーキ・ロードバイク用の「ST-RS685」がデリバリーされた2014年頃に当店で試作したのが、「Voluptas | ウォルプタース スチール ロードバイク」。

直近の別試作車で、Di2は散々試したので、本機は敢えて油圧ディスクのみにフォーカスして、ワイヤ式変速コンポを前提に製作しました。設計当時、販売店レベルにはフラットマウント規格が公になっていないタイミングで、ブレーキキャリパはポストマウント(PM)式を採用。PMはフレーム側のインターナショナルスタンダード(IS)台座に、アダプターを介してキャリパを固定されるのが殆どで、現在のMTBでも依然として散見される様式です。

フレーム製作の都合を考慮すると理解できますが、店主は余計なパーツを付けたくない拘りで、フレーム側にポストマウント台座を直接設置して、アダプターを排した構造を採用しました。その他、所々にオタク心が見え隠れしています。

試作を通じて、少なくともフロント側はスルーアクスル必須等の収穫がありました。その一方で、スチールやチタン製のディスクブレーキ・ロードバイクは、重量や剛性面でネガティブな処が目立ってしまうという気づきも。この辺りの考察は、下記の過去ポストをご覧ください。


そして、早い段階で店主が予想した、積極的にリア三角をたわます構造ですが、結果的にカーボンやアルミフレームではシートチューブが担うのが主流になっています。MY2025の最新モデルだと、「COLNAGO Y1Rs」のように更に思い切ったデザインを採用することで、垂直方向の柔軟性を高めたバイクも登場しています。

シマノ ST-RS685

小型かつ密閉式ゆえ、クルマやモーターサイクルよりも面倒な側面がある自転車の油圧ディスクブレーキ。シマノ・ロードバイク用ディスクブレーキの遍歴は、STの設計思想として下記4世代に大別できます。

「ST-R785/ST-RS685」→「ST-RS505他」→「ST-R9120他」→「ST-R9270他」

Dura-Aceグレードで、油圧ディスクブレーキが正式ラインナップされた第3世代「ST-R9120」は、ブリードスクリューをアルミ製にするなどST軽量化の徹底ぶりが伺えました。小型軽量化を図るために、マスタシリンダー構造変更やエンプラが多用されました。そのせいか、レバー側が少々頼りなかったのですが、ブレーキホースのSM-BH59→BH90変更と相殺されて目立たなかったのかと。

第1世代の「ST-RS685」を改めて使ってみると、最新のDi2仕様は勿論、ワイヤ変速仕様と比較しても、ブラケットが一回り大きいです。もう少し正確に言うと、上下に胴が長いデザインで握ると「太っ」となります。反面、マスターシリンダーがオーソドックスな構造&金属パーツ多くて剛性が確保されており、レバータッチは良好。重く大きいのは言わずもがな。

おそらく、商品企画から仕様を投げられたメカ設計者は、ワイヤ巻取機構の大きさ知ってるの?、マスターシリンダーと共存なんて収まらんよと嘆いたと想像に難くありません。握り径を細くするため、前後方向に機能を配置したのが第2世代の「ST-RS505」になります。ステア慣性の抑制、Di2/ワイヤ式で部品共有のためか、このレイアウトは第3世代以降には継承されませんでした。

シマノ WH-RX830

電動シフト+油圧ディスクブレーキの最新テクノロジーが搭載された現在。握りやすいとブリフターと評されるのは、シマノ・ST-RX825SRAM・Red AXSが挙げられます。技術遷移を経て、ブレーキレバー形状が1990年までの古なWレバー時代のデザインへ回帰するのは、少々複雑な心境かつ3D-CADや人間工学が無かった先人達の凄さを思い知らされるのです。
シマノ FC-R9200
シマノ RD-R8000-SS
シマノ WH-RX830
44mm HT/ヘッドチューブ

当時、スチールやチタンに関してフロントフォークのテーパードコラムにマッチする「44mm HT/ヘッドチューブ」は極限られたルートでのみ入手できる状況でした。その後、カーボンフレーム同様のテーパード・ヘッドチューブが流通するようになり、重量抑制やトップチューブ径との落差解消されることに。フレームサイズに合わせた、ヘッドチューブ長を用意する必要もありますが…。

ただ、近年に採用が進む「ケーブル&ホースの完全内蔵/インターナル化」に伴って、アルミフレーム含め44mmHTへ先祖帰りする流れもあります。

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2024年12月17日火曜日

WTB STP i23 27.5 × Cannondale Lefty 50 Front Hub 32H キャノンデール レフティフロントハブ 27.5 650B MTB 手組 ホイール ビルド

WTB STP i23 27.5 × Cannondale Lefty 50 Front Hub 32H
キャノンデール レフティフロントハブ 27.5 650B MTB 手組 ホイール ビルド
ハブ:Cannondale Lefty 50 Front Hub 32H
リム:WTB STP i23 27.5
オーナー様から部品支給で、27.5/650B・MTBフロントホイールのビルドを承りました。エアロ/重量/ホイール強度/テンション均等化etcのどれを優先するかで、編み方も変わります。

今回は、片持ち仕様の「Cannondale Lefty」。ディスクブレーキ仕様で振れを抑えたい要望を踏まえて、左右スポークテンションを近づけるため、「逆イタリアン/DS3クロス/NDS2クロス」でホイールビルド。

リム: WTB STP i23 32H 27.5/650B 
ハブ:Cannondale Lefty 50 Front Hub 32H
スポーク:DT SWISS #14 プレーン チャンピオン

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